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お口を育てよう|セントティースデンタルクリニック|東岸和田駅すぐ岸和田市土生町の歯科・歯医者

お口を育てよう

こんにちは。セントティースデンタルクリニックです。

みなさんは、「口腔機能発達不全症」という言葉を聞いたことはありますか?

 

口腔機能発達不全症は15歳未満のお子さんで、原因となる病気や障害がないにもかかわらず、「呼吸する」「食べる」「話す」機能が十分に発達していない状態をいいます。日本では、お口の発達が不十分な子どもがとても増えています。発達不十分なまま成長してしまうと、常に口をポカンと開けた状態になり、口呼吸をする癖が定着してしまいます。

口呼吸は虫歯や歯周病などお口の病気を引き起こすだけでなく、姿勢の崩れ、思考力や集中力の低下、顔貌の不成長(顔の下半分がだらんとした顔立ちになる)、感染症やアレルギーなどの病気のリスク増加と、さまざまな影響を引き起こします。

 

【口腔機能発達不全症のチェックポイント】

 

・よだれがよく出る

・食べる時クチャクチャ音がする

・お肉などの歯ごたえのあるものが噛み切れないことがある

・早食い、またはダラダラ食べる

・お茶やお水で流し込む

・テレビを見ている時にお口がぽかんと開いている

・いつも唇が乾いている

・幼児言葉が残っていたり聞き取りずらい発音、発声がある

・寝ているときにいびきや歯ぎしりしている

・夜尿症がある

 

 

1つでもあてはまったらお口の機能に問題がある可能性があります。

小児期(3歳〜10歳頃)にトレーニングがしっかりできれば、お口周りの筋肉が正しく機能して、そのお子さまにとって美しい顔面の成長へつながります。もちろん美しい歯並びの発育にも関係します。

 

当てはまる方、気になる方は、ぜひご家族みんなで「口腔機能トレーニング」を実践してみてください。

 

1:あいうべ体操
顔全体を大きく動かすように「あー」「いー」「うー」「ベー」と繰り返します。最初は無理せず12回でOK。「きらきら星」の曲に合わせて「あーあーいーいーうーうーべー」と歌いながら楽しむこともできます。

 

2:スープを冷まそう
熱い食べ物や飲み物を「フーフー」と冷ましましょう。吹くときの力加減のトレーニングにもなります。

 

3:ブクブクうがい

歯磨き後のうがいで上唇、下唇、右頬、左頬を順番に思いっきりふくらませて、よくブクブクさせましょう。

 

4:アップップ!
思いっきり頬を膨らませたり、唇を尖らせたり、お子さまが楽しくマネできるよう、いろいろな表情を作ってみましょう。

 

5:巻き舌・音鳴らし
舌の形を変えてみたり、舌を上顎に吸い付けてから落として「ポン!」と音を鳴らしたりします。

 

6:唇プルプル
唇を使ってプルプルプルと音を鳴らします。唇を振動させるイメージです。

 

7:顔マッサージ
頬を両手で優しく包み、グルグルとマッサージしてあげましょう。

 

8:風船やビーチボールをふくらませよう
小さなお子様は安全のため、必ず保護者の方が見守りながら行ってください。

 

9:笛ラムネ
唇を使い、フーと吹く練習をします。唇でラムネを挟んで保持するので、力を使います。

 

10:ろうそく消し・風車まわし
2
3歳のお子さま向けです。フーと吹く練習になります。思いっきり吹いてみましょう。

 

11:ラッパのおもちゃ
一般的には生後8ヶ月頃から1歳くらいで吹けるようになる子が多いです。月齢が低いうちは舐めたり、おとなが吹いて見本をみせてあげたりして遊んでみてください。

 

トレーニングをするだけでなく、日々の食事で次の4つに気をつけることでも、お子さまのお口の発達を促すことができます。

 

1:猫背を防ぐ
猫背だと、お口の筋肉は発達しにくくなってしまいます。自立して座れるようになったら、足の裏が必ず床に着くように、テーブルとイスの高さを調整しましょう。

 

2:食事の環境を整える
食べ物をよく見ながら食事ができるように、環境を整えることも大切です。テレビを見たりスマホをいじったりせずに食事をするようにしましょう。これは大人が見本を見せる必要があります。

 

3:水やお茶は食前・食後に飲む
食事中はできるだけ、食卓に水を置かない方がよいです。よく噛まずに流し込んで食べる癖をつけないためです。水やお茶は食前、食後に飲むのが好ましいです。

 

4:前歯でしっかりかじる
乳歯の奥歯が生えてきたら、食べ物をしっかり前歯でかじり取ることを意識させましょう。食材を細かくしすぎてしまうと、「前歯でかじり取って奥歯ですりつぶす」という正しい咀嚼の連携を学習しにくくなります。前歯でしっかりかじり取ることで顎が成長し、歯並びの悪化や口呼吸を防げます。

 

 

ちょっとした工夫で楽しくお口の機能を育て、健康作りにもなるトレーニング。毎日ではなくても回数が少なくても大丈夫です。お口は生きていく上で大事な機能!だからこそ楽しく長く続けましょう。

 

セントティースデンタルクリニック 

院長 髙階 繭次

地元岸和田の小学校、中学校を卒業

2013年 大阪大学歯学部卒業

2014年 大阪大学歯学部附属病院研修修了

2015年 医療法人小室会 小室歯科難波診療所 勤務

2021年 セントティースデンタルクリニック 開院現在に至る

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