シーラントについて
- 2024年8月10日
- 一般
こんにちは。
セントティースデンタルクリニックです。
皆さんはどのようにむし歯予防をされていますか？
歯磨きやフッ素、定期的なクリーニング以外に「シーラント」と呼ばれる処置があります。
シーラントは、虫歯予防のために歯の溝や裂け目に適用される保護性のプラスチックコーティングです。主に子供や青少年の永久歯に適用されますが、成人の歯にも効果的です。シーラントは、歯の表面を保護し、食物の残渣や細菌が溜まるのを防ぐことで、虫歯のリスクを大幅に減少させます。
シーラントの歴史は、1960年代に遡ります。シーラントのコンセプトは、歯の溝や裂け目を保護するために開発されました。当初は、虫歯の予防が主な目的でしたが、技術の進歩により、シーラントの性能や適用方法も向上しました。
1967年、Dr. Michael Buonocoreは、歯科用シーラントの基礎を築いた人物として知られています。彼の研究により、エッチング（歯の表面を酸で処理する方法）がシーラントの接着力を向上させることが発見されました。これにより、シーラントの使用が広まり、虫歯予防の重要な手段として確立されました。
【 シーラントの手順 】
歯科用シーラントの適用は、簡便で痛みのない手順です。
1. クリーニング：歯の表面を徹底的に清掃し、プラークや食べ物の残渣を取り除きます。
2. 乾燥 ：清掃後、歯を乾燥させます。これにより、シーラントが歯にしっかりと接着します。
3. エッチング ：歯の表面に酸性エッチング剤を塗布します。これにより、歯の表面が微小な凹凸を持つようになり、シーラントがより強固に接着します。
4. シーラントの塗布 ：エッチング後、シーラントを歯の溝や裂け目に慎重に塗布します。
5. 硬化 ：シーラントを硬化させます。光硬化型の場合、特殊な光を当てて硬化させます。
6. 確認と調整 ：硬化後、シーラントの適用が均一であるかや咬み合わせを確認し、必要に応じて調整を行います。
【 シーラントの効果 】
シーラントの効果は、多くの研究によって実証されています。シーラントを適用することで、子供の歯の虫歯発生率は大幅に減少します。も
- 虫歯予防
シーラントは歯の表面を物理的に保護するため、食べ物のカスや細菌が溝や裂け目に入り込むのを防ぎます。これにより、虫歯の発生リスクが大幅に低減されます。
- 長期効果
適切に適用されたシーラントは数年にわたって効果を発揮します。定期的な歯科検診でシーラントの状態を確認し、必要に応じて再適用を行うことで、長期間にわたって虫歯予防効果を維持できます。
- 安全性
歯科用シーラントは安全性が高く、副作用のリスクが非常に低いです。特に、フッ素を含むシーラントは歯質の強化にも寄与します。
【 歯科用シーラントの重要性 】
シーラントの適用は、特に子供の歯の健康を守るために非常に重要です。以下の理由から、シーラントの適用は多くの歯科医師によって推奨されています。
1. 初期予防 ：子供の歯は成長過程にあり、虫歯に対する抵抗力が弱いため、早期の予防が重要です。シーラントを適用することで、虫歯の発生を未然に防ぐことができます。
2. 保険内で処置ができる：虫歯の治療には費用がかかりますが、シーラントの適用は比較的低コストで済みます。虫歯の治療費を考慮すると、シーラントによる予防は経済的な利点があります。
3. 歯の保存 ：虫歯が進行すると、歯を削ったり抜いたりする必要が生じます。シーラントを適用することで、自然の歯を長く保持することができます。
歯科用シーラントは、特に子供の歯の健康を守るための重要な予防策です。
適用方法は簡便で、効果は長期間にわたり持続します。
シーラントを適用することで、虫歯の発生を未然に防ぎ、健康な歯を維持することができます。
現代の技術の進化により、シーラントの効果や安全性はますます向上しており、今後もその重要性は増していくでしょう。
しかし、シーラントをしたからといって、虫歯を完全に防げるわけではありません。シーラントの有無に関わらず、毎日歯磨きをしっかり行い、定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。
虫歯予防にシーラントを検討されている方は、お気軽にご相談ください。
セントティースデンタルクリニック
院長 髙階 繭次
地元岸和田の小学校、中学校を卒業
2013年 大阪大学歯学部卒業
2014年 大阪大学歯学部附属病院研修修了
2015年 医療法人小室会 小室歯科難波診療所 勤務
2021年 セントティースデンタルクリニック 開院現在に至る
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