ホワイトスポットについて
- 2025年8月27日
- お知らせ
こんにちは。セントティースデンタルクリニック です。
本日は、歯の表面に見られるホワイトスポットについてお話ししたいと思います。
ホワイトスポットとは、歯の表面に現れる白く濁った斑点状の変色のことを指します。これは、主にエナメル質の脱灰によって生じる現象であり、むし歯の初期段階と考えられることもあります。見た目には白く不透明な部分として現れ、審美的な悩みにもつながります。
ホワイトスポットの原因
1. 初期う蝕(むし歯)によるもの
むし歯の初期段階では、歯の表面のエナメル質が酸によって脱灰され、ミネラル成分が溶け出します。この脱灰が進むと、表面は滑らかでも内部がスカスカな状態が光を乱反射させ、白く濁って見えるのがホワイトスポットです。
2. フッ素症(歯のフッ素過剰摂取)
幼児期に過剰に摂取した場合、歯の形成時に異常が生じ、表面に白斑ができることがあります。
3. 矯正治療後のホワイトスポット
歯列矯正中は、ブラケットやワイヤーが歯磨きを難しくし、局所的にプラーク(歯垢)が蓄積しやすくなります。その結果、装置の周囲だけ脱灰が起こり、白斑が残ることがあります。
4. 先天的要因・形成不全
エナメル質形成不全など、遺伝や発育段階のトラブルによりホワイトスポットが生じることもあります。
次はホワイトスポットの治療や改善法について説明します。
1. フッ素塗布
初期のう蝕によるホワイトスポットであれば、再石灰化を促すためにフッ素塗布することで自然に回復することがあります。
2. MIペースト
カルシウムとリン酸を豊富に含んだペーストを使用してエナメル質の再石灰化をサポートする方法です。
3. アイコン治療
新しい審美治療法で、特殊な樹脂をホワイトスポット内部に浸透させることで、見た目を改善します。歯を削らずに治療できる点が大きなメリットです。
4. レジン充填・ラミネートベニア
重度の場合や審美的にきになる場合は、歯を少し削ってコンポジットレジン(樹脂)でつめる、あるいはセラミック製の薄いシェル(ラミネートベニア)で覆う治療法も選択されます。
予防法としては、正しいブラッシングになります。フッ素入りの歯磨き粉を使用すると効果的です。甘いものや酸性の食べ物の過剰摂取を控えることも大切です。矯正中は器具が口の中にあるため、清掃不良になりホワイトスポットが現れやすいので、より注意が必要です。
ホワイトスポットは、歯の見た目に関わるだけでなく、初期むし歯のサインであることもあるため、早期発見・早期対応が重要です。原因によっては放置しても進行しないケースもありますが、特にう蝕性のホワイトスポットは、積極的な再石灰化治療や審美的アプローチが求められます。
当医院では全ての治療に対応可能ですので、ホワイトスポットが気になる方は是非相談ください。
セントティースデンタルクリニック
院長 髙階 繭次
地元岸和田の小学校、中学校を卒業
2013年 大阪大学歯学部卒業
2014年 大阪大学歯学部附属病院研修修了
2015年 医療法人小室会 小室歯科難波診療所 勤務
2021年 セントティースデンタルクリニック 開院現在に至る
〒596-0825 大阪府岸和田市土生町2丁目29番3号 STELLA BLDG 2F