乳歯が抜けたときの対応について
- 2024年9月25日
- お知らせ
こんにちは、セントティースデンタルクリニックです。
本日はお子様の歯が抜けた時の対応についてお話しさせていただきます。
こどもの歯(乳歯)が抜けた時の対応は、通常の生え替わりのタイミングの乳歯の脱落であれば特別な治療は必要ありませんが、いくつかの注意点があります。
また、事故や外傷で歯が抜けた場合の対応は異なりますので、状況に応じて正しい対応を取ることが大切です。
①自然に乳歯が抜けた場合
乳歯が自然に抜けるのは通常6歳頃から始まり、12歳頃までにすべての乳歯が永久歯に生え替わります。自然に抜けた場合の対応は以下の通りです。
【対応方法】
「お口の中を清潔に保つ」
→乳歯が抜けた後の歯茎の部分は柔らかく、少し血が出ることがありますが、これは通常問題ありません。清潔なガーゼやティッシュで軽く押さえて、出血を止めます。
「うがい」
→血が出ると気になりますが、強くうがいはせず、軽く水で口の中をすすぐ程度で十分です。
「抜けた歯」
→抜けた乳歯は思い出として保存するか、一般的には処分して構いません。
昔は日本の伝統で、上の歯が抜けたら床下に、下の歯が抜けたら屋根の上に投げるという風習もありました。
【注意点】
「歯の生え変わりのタイミング」
→永久歯がすぐに生えてこない場合がありますが、特に心配は不要です。ただし、半年以上永久歯が生えてこない場合は永久歯が足りない場合もありますので歯科医に相談してください。
「出血が止まらない場合」
→抜けた部分から出血が止まらない場合は、歯科医院に相談してください。
②外傷で歯が抜けた場合(乳歯の場合)
事故や転倒で乳歯が抜けてしまった場合、すぐに歯科医院に相談することが大切です。特に、永久歯に影響が出る可能性があるため、慎重に対応する必要があります。
【対応方法】
「歯を無理に戻さない」
→外傷で抜けた乳歯を無理に元に戻すと、下にある未発達の永久歯にダメージを与える可能性があります。
「出血がある場合」
→清潔なガーゼで止血し、なるべく早く歯科医院を受診してください。ティッシュで代用可能です。
「外傷で永久歯が抜けた場合」
→もし外傷によって永久歯が抜けた場合、非常に緊急性が高く、迅速な対応が求められます。
【対応方法】
歯を保存する抜けた永久歯をできるだけ早く元に戻すことが重要です。歯が抜けた場合、まず歯の根の部分には触らず、汚れがある場合は水や牛乳で軽く洗い流します。
「戻すか保存液に入れる」
→歯をすぐに元の場所に戻すか(無理に戻すのは永久歯に影響を与える場合もあるので悪影響)無理な場合は牛乳や歯専用の保存液に入れて歯科医院に急行します。
「時間が重要」
→永久歯が抜けた後、30分以内に歯科医院で対応できると、歯が元に戻る可能性が高くなります。
【緊急時のポイント】
「歯の保存」
→抜けた歯を乾燥させないことが大切です。抜けた歯が乾燥してしまうと再植が難しくなります。
「すぐに歯科医を受診」
→外傷で歯が抜けた場合は、可能な限り早く歯科医院を受診してください。
日常の予防
・子供の歯の健康を守るためには、定期的な歯科検診と正しいブラッシング習慣を身につけることが重要です。
・スポーツや遊びの際に口を保護するため、マウスガードなどの使用を検討することも事故予防に役立ちます。
歯が抜けた際には状況に応じて適切な対応をし、特に外傷が原因で永久歯が抜けた場合は、迅速に専門家に相談することが重要です。
お子様の生え変わりなどお困りなことありましたらいつでもお気軽にご相談ください。
セントティースデンタルクリニック
院長 髙階 繭次
地元岸和田の小学校、中学校を卒業
2013年 大阪大学歯学部卒業
2014年 大阪大学歯学部附属病院研修修了
2015年 医療法人小室会 小室歯科難波診療所 勤務
2021年 セントティースデンタルクリニック 開院現在に至る
〒596-0825 大阪府岸和田市土生町2丁目29番3号 STELLA BLDG 2F