口呼吸していませんか?
- 2022年12月5日
- お知らせ
こんにちは。セントティースデンタルクリニックです。
今日は、口呼吸についてお話ししたいと思います。
皆さんは普段呼吸をするときどうやって呼吸しているのか意識したことはありますか?呼吸をする方法は、口呼吸と鼻呼吸があります。どちらが良いかといえばもちろん鼻呼吸の方が良いということになります。
鼻呼吸の利点と口呼吸の欠点について説明していきたいと思います。
・口腔内の乾燥
口呼吸をすることで、口の中が乾燥しやすくなります。口の中は唾液により潤っており乾燥することで、殺菌力のある唾液がなくなりむし歯や歯周病のリスクが上がることになります。鼻呼吸をすることで口腔内が乾燥するのが予防でき、結果むし歯や歯周病になりにくくしてくれます。
・口臭
先程と同じく口呼吸により口腔内が乾燥することで唾液が減り、細菌が増えることにより口臭を引き起こします。
・歯の着色
こちらも口呼吸をすることにより口の中が乾燥し、食べ物や飲み物を洗い流す力が弱くなり、歯面に着色の原因物質がとどまり着色が起こりやすくなります。
・感染症にかかりやすくなる
鼻には呼吸で取り込んだ空気を加湿したり、汚れやウイルスをキャッチして身体を守るフィルター的な役割を果たしています。口呼吸をすることでこの役割が果たせなくなり、細菌やウイルスなどに身体が侵されることになります。鼻呼吸がきちんと行うことができていれば、風邪がひきにくくなり、インフルエンザやコロナ感染も予防してくれます。
・歯ならびが悪くなる
歯のポジションは、唇や舌、周辺の筋肉のバランスに影響されています。口呼吸を行うことで唇が歯を内側に押す力が妨げられ、歯が前に出たような感じになります。
・顔貌の悪化
口呼吸を行うことで、口周辺の筋肉が緩みたるんだ印象の顔つきになってしまいます。また幼少期から口呼吸が続くと口元が前突した状態になってしまいます。口呼吸により歯並びだけだなく骨格的にも悪化する原因となります。
口呼吸によるトラブルは様々で、すぐに痛みなどが起こるわけではありません。早期に発見し、今後トラブルのリスクを下げることが重要です。
ではなぜ口呼吸になってしまうのでしょうか?
口呼吸になる原因は鼻呼吸ができないからです。花粉症などのアレルギーによる鼻炎であったり、アデノイド(咽頭扁桃)が肥大することで口呼吸になってしまいます。幼少期から口呼吸が習慣付いてしまうとなかなか鼻呼吸に戻すのは難しいので、口呼吸に早く気付き対応することが大切です。鼻に疾患がある場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
また歯列や骨格の影響で鼻呼吸しづらいこともあり、矯正治療が必要な場合もあります。
口呼吸が悪いことだと一般にはあまり認識されていないと思います。まずは、口呼吸による弊害を理解し、鼻呼吸できるように自分で意識したり、専門の医療機関に相談下さい。
鼻呼吸は歯や口の健康だけでなく、身体全体の健康にも影響いていることを知っていただけると幸いです。
セントティースデンタルクリニック
院長 髙階 繭次
〒596-0825 大阪府岸和田市土生町2丁目29番3号 STELLA BLDG 2F