子どもの仕上げ磨きいつまで?
- 2025年1月22日
- お知らせ
こんにちは。セントティースデンタルクリニックです。
子どもの歯の仕上げ磨きは歯を守るために大切な習慣のひとつです。まだ上手に自分で歯磨きができない子どもにとって、仕上げ磨きはむし歯を予防するために大きな役割を果たします。
子どもの仕上げ磨きは、乳歯が生え始めてから12歳頃まで行うのがよいでしょう。これは、永久歯が生え揃う頃まで仕上げ磨きをしてあげるとよいからです。
仕上げ磨きのタイミングやポイントとしては、次のようなものがあります。
【0〜2歳ごろ】
歯の生えていない時期であれば、ぬるま湯で湿らせたガーゼを使い歯や歯茎をやさしく拭いてあげます。口の中に食べ物以外のものが入ることに慣れさせるための大切な方法です。
歯が生え揃い始めた1歳~2歳ごろは、自分で歯を磨くことを知る期間です。子ども用の歯ブラシを持たせて、自分で歯を磨くことを教えていきましょう。
ただし、小さな子どもの歯磨きは喉の奥を突いてしまうケースがあります。安全リングなどが付いた子ども用の歯ブラシを用意して、安全に歯磨きを行わせてください。
また、1歳~2歳ごろの子どもの歯磨きはきれいに磨けていないことが多く、食べカスや歯垢が残っています。仕上げ用歯ブラシを使い、磨けていなかった箇所をきれいにすることが重要です。
自分で歯を磨くことを知る期間となるため、細かな歯磨きの方法を指導するよりも歯磨きは自分でするものという習慣を身につけさせることが大切です。
【3〜6歳ごろ】
奥歯の磨き残しをチェックします。 3歳~6歳ごろは、一人で歯磨きができるようにする練習期間です。歯磨きの手順、当て方や動かし方などの正しいブラッシング方法などをしっかりと教えていきます。
保護者が自分の歯磨きをしている姿を見せたり、鏡を使いながら細かく伝えていきましょう。ただし、一人で歯磨きを練習しても食べカスや歯垢が口の中に残るため、磨き残しのある部分を指摘しながら仕上げ磨きをして下さい。
特に6歳頃からは永久歯に生え変わる時期となるため、乳歯以上に虫歯にならないように注意して磨く必要があります。
【6〜9歳ごろ】
乳歯と永久歯が生えているので、大きさがバラバラな状態であることがほとんどです。こうした歯並びのでこぼこは虫歯になりやすいので、1本1本を丁寧に磨くように仕上げ磨きをしてあげてください。
とくに、歯と歯が重なっている部分や、大きい歯に挟まれている小さい歯などは、磨き残しやすい部分なので、重点的に磨いてあげることが大切です。
【10〜12歳ごろ】
子どもが主体となって歯磨きをできるようにしていきましょう。
基本的には子どもが歯を磨き、磨き残しが多い部分を親御さんがチェックするようなイメージです。磨き残しがあった場合は、丁寧に仕上げ磨きを行い、子どもにどこが磨き残しになりやすいのかなどを教えてあげます。
少しずつ1人で歯磨きを完了させられるように、サポートしていきましょう。
中学生になるタイミングで仕上げ磨きも卒業!と思うかもしれませんが油断はできません。夜遅くまで起きていたり、勉強しながら夜食をつまんだり、ついついそのまま寝てしまったり…ということがあり虫歯リスクが高まります。ですが親御さんとも生活リズムが異なってきますし、お年頃もあるのでお口の中のチェックも難しくなってくるかと思います。そんな時こそ歯医者での定期検診をおすすめします。歯磨きの技術はもちろんですが私たちが特に伝えたいのは自立心。これからは自分で責任を持って、歯をきれいにすることに、気づいてくれたらいいなと思います。
【まとめ】
歯みがきの仕上げは12歳頃までは必要です。中学生以降、お子さんの仕上げが難しくなってきましたら、歯医者の出番です。生活習慣の変化から虫歯リスクが高まる時期ですし、専門的なアドバイスも含め、3ヶ月、少なくても半年に一度は定期検診に通うようにしましょう。
セントティースデンタルクリニック
院長 髙階 繭次
地元岸和田の小学校、中学校を卒業
2013年 大阪大学歯学部卒業
2014年 大阪大学歯学部附属病院研修修了
2015年 医療法人小室会 小室歯科難波診療所 勤務
2021年 セントティースデンタルクリニック 開院現在に至る
〒596-0825 大阪府岸和田市土生町2丁目29番3号 STELLA BLDG 2F