金属アレルギー
- 2023年5月9日
- お知らせ
こんにちは。セントティースデンタルクリニックです。
今日は、金属アレルギーの歯科における問題をお話ししたいと思います。
金属アレルギーは、ピアスやネックレスなどの金属アクセサリーを使用したときに、金属に触れた部分が赤く炎症を起こすイメージがあるかと思います。
歯の治療でも詰め物、被せ物、入れ歯など金属は使われており、口の粘膜や全身に症状が現れる方もいます。
では、なぜ歯の金属が全身に症状を引き起こすのでしょうか？
治療で使われた金属が口の中で、唾液や噛むことにより酸化したり摩耗することで、金属イオンとして溶け出し全身に影響を及ぼします。
すぐにアレルギー反応が起きるケースもあれば、長い時間をかけて症状が出る遅延型のアレルギーも見られ、アレルギー症状が歯科の治療により引き起こされたものと気づきにくい場合も多いです。
具体的に金属アレルギーによって引き起こされるトラブルをあげていきます。
・身体の湿疹
・口内炎、舌炎
・味覚障害
・扁平苔癬（白い角化病変）
・掌蹠膿疱症（手足に膿がたまる病気）
他にも頭痛、めまい、脱毛症などの関係していると言われています。
金属アレルギーであることを診断するには医科でパッチテストを行いアレルギーの原因となる金属を特定することになります。診断書があれば保険治療でもメタルフリーで治療を受けることができます。ただし、奥歯などの噛み合わせが強い場所に用いる場合は強度的な問題もあり、治療に用いる材料について担当医とよく相談する必要があります。
現在、保険治療において金属を使わずに仕上げられる範囲が増えてきています。昔治療したものは、金属を使っているものが多く今アレルギー症状がなくとも将来出現する可能性はあります。
当院では、自費診療でセラミックやジルコニアなどの材料を、また保険診療でもレジンと言われるプラスチックの材料や比較的アレルギー反応の起こりにくいチタンの材料を可能な限り用いています。
原因不明の症状で悩まれている方や、将来アレルギー反応の起こるリスクを心配されている方は、一度当院でお気軽に相談下さい。
セントティースデンタルクリニック
院長 髙階 繭次
〒596-0825 大阪府岸和田市土生町２丁目２９番３号 STELLA BLDG 2F