鼻呼吸と口呼吸の歯科の関連について
- 2024年11月20日
- お知らせ
こんにちは、セントティースデンタルクリニックです。
今日は口呼吸と鼻呼吸の歯科への関連についてお話ししたいと思います。
口呼吸と鼻呼吸は、呼吸の仕方によって健康や歯科領域に大きな影響を与えます。
【口呼吸の特徴と影響】
⭐︎口呼吸の特徴⭐︎
- 口を開けたまま呼吸をする。
- 寝ている間も口を開けていることが多い。
- 鼻づまりやアレルギー、習慣によって起こることが多い。
⭐︎口呼吸のデメリット⭐︎
- 歯科への影響
- 歯並びの乱れ
→長期間の口呼吸は、舌が本来あるべき位置(上あご)に置かれないため、上あごが狭くなり歯並びが乱れる(上顎前突や叢生の原因に)。
- 噛み合わせの異常
→開咬(前歯が噛み合わない状態)になることがある。
- 口腔乾燥
→唾液が減少し、むし歯や歯周病のリスクが高まる。
- 健康への影響
- いびきや睡眠時無呼吸症候群
→口呼吸は気道を狭め、いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがある。
- 免疫低下
→鼻呼吸と比べて異物やウイルスを除去する効果が低い。
- 顔貌への影響
→長期の口呼吸により、口元が突出した「アデノイド顔貌」と呼ばれる特徴的な顔つきになることがある。
- 成長期への影響
- 子どもの場合、口呼吸が続くと、あごの発達が不十分になり、歯並びや顔の骨格に影響を与える。
⭐︎鼻呼吸の特徴とメリット⭐︎
鼻呼吸の特徴
- 鼻で空気を吸い込み、口を閉じている状態。
- 鼻腔内で異物を除去し、空気を加湿・加温して肺に送り込む。
⭐︎鼻呼吸のメリット⭐︎
- 歯科への利点
- 舌が上あごに自然に収まるため、歯並びが整いやすい。
- 唾液が適度に分泌され、口腔内が清潔に保たれる。
- 健康への利点
- 鼻の粘膜がフィルターの役割を果たし、ホコリや細菌を取り除く。
- 酸素供給が効率的で、体の代謝が上がる。
- 正しい呼吸法が体全体の健康を支える。
- 成長期への利点
- 子どもの場合、あごの正常な発育や顔立ちのバランスが保たれる。
【口呼吸の原因】
- 鼻づまり
→アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎など。
- 習慣
→小さい頃の指しゃぶりやおしゃぶりの長期使用。
- 扁桃腺肥大
→喉の奥が狭くなり、鼻で呼吸しにくくなる。
- ストレスや癖
→緊張時や集中時に口呼吸になることがある。
【口呼吸の改善方法】
- 鼻づまりの治療
→アレルギーや鼻の疾患を耳鼻科で治療。
- トレーニング
- 口唇閉鎖訓練
→口にテープを貼り、口を閉じる習慣をつける。
- 舌の筋力トレーニング
→舌を正しい位置(上あご)に置く練習を行う。
- 生活習慣の見直し
→正しい姿勢や食事習慣を意識。
- 歯科治療
→必要に応じて、矯正治療やマウスピースで口呼吸を改善。
- 早期介入
→子どもの場合、早めに専門家に相談して根本原因を治療する。
【歯科の役割】
歯科では、口呼吸が原因で起こる歯並びの乱れや噛み合わせの異常を早期に発見し、治療計画を立てます。また、矯正治療や習慣改善指導を通じて、口呼吸の改善をサポートします。
鼻呼吸は健康的な生活の基盤です。気になる場合は、歯科医や耳鼻科医に相談して適切な治療を受けましょう。
鼻呼吸の意識に合わせてクリーニングを行うことでより清潔なお口の環境作りを行うことができますのでお困りの際はお気軽にご相談ください。
セントティースデンタルクリニック
院長 髙階 繭次
地元岸和田の小学校、中学校を卒業
2013年 大阪大学歯学部卒業
2014年 大阪大学歯学部附属病院研修修了
2015年 医療法人小室会 小室歯科難波診療所 勤務
2021年 セントティースデンタルクリニック 開院現在に至る
〒596-0825 大阪府岸和田市土生町2丁目29番3号 STELLA BLDG 2F