虫歯の成り立ちについて
- 2024年8月28日
- お知らせ
こんにちは。セントティースデンタルクリニックです。本日は虫歯の成り立ちについてお話します。
虫歯(う蝕)は、歯の硬組織が細菌によって侵され、崩壊していく過程を指します。
虫歯が進行すると、歯に穴が開いたり、痛みを引き起こしたりすることがあります。
- 細菌の存在
虫歯は、主にミュータンス菌(Streptococcus mutans)などの細菌が原因で引き起こされます。
これらの細菌は口腔内に常在しており、特に歯垢(プラーク)として歯の表面に付着します。
- 糖分の摂取
食事や飲み物に含まれる糖分(特に砂糖)が、ミュータンス菌などの細菌のエサになります。
これらの細菌は糖分を摂取し、代謝活動を行います。
- 酸の生成
細菌が糖分を分解する過程で、酸が生成されます。
この酸が歯のエナメル質(歯の表面を覆う硬い層)を溶かし始めます。
このプロセスを「脱灰(だっかい)」といいます。
- 脱灰と再石灰化のバランス
通常、唾液には再石灰化を促す作用があり、酸によって失われたミネラルを補充する働きがあります。
しかし、頻繁に糖分を摂取したり、口腔内の環境が酸性に傾いたりすると、脱灰が再石灰化を上回り、歯が徐々に溶けていきます。
- 虫歯の進行
初期段階では、脱灰がエナメル質の表層で進行し、白い斑点(ホワイトスポット)が現れます。この段階であれば、再石灰化によって修復可能です。
しかし、脱灰が進むとエナメル質(歯の表面)に小さな穴ができ、さらに進行すると象牙質(エナメル質の内側にある柔らかい層)に達します。
この段階になると、虫歯は歯の神経に近づき、痛みや炎症が生じることがあります。
- 虫歯の治療
進行した虫歯は自然に治ることはなく、歯科治療が必要です。
治療では、虫歯に侵された部分を削り取り、充填材を詰めることで修復します。
深刻な場合には、根管治療や抜歯が必要になることもあります。
- 予防
虫歯の予防には、以下のような対策が有効です。
規則的な歯磨き : 食後に歯を磨くことで、歯垢を取り除きます。
フッ素の使用 : フッ素入りの歯磨き粉や洗口剤は、再石灰化を促進し、虫歯を予防します。
適切な食生活 : 糖分の摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけます。
定期的な歯科検診 : 定期的に歯科医に診てもらうことで、虫歯の早期発見と予防が可能です。
虫歯の予防と早期発見が、歯の健康を守るために最も重要です。
口腔内の事で少しでも気になることがあれば、
お気軽にお越しください。
セントティースデンタルクリニック
院長 髙階 繭次
地元岸和田の小学校、中学校を卒業
2013年 大阪大学歯学部卒業
2014年 大阪大学歯学部附属病院研修修了
2015年 医療法人小室会 小室歯科難波診療所 勤務
2021年 セントティースデンタルクリニック 開院現在に至る
〒596-0825 大阪府岸和田市土生町2丁目29番3号 STELLA BLDG 2F