MFTについて
こんにちは。セントティースデンタルクリニック です。
本日はMFTについて説明していきます。
MFT(口腔筋機能療法, Myofunctional Therapy)とは、舌や口周りの筋肉のバランスを整えるためのトレーニング療法です。
MFTの目的
MFTは、以下のような口腔機能の改善を目的としています。
1. 舌の正しい位置の確立
・舌は本来、上顎の前歯のすぐ後ろ(スポットと呼ばれる位置)にあるべきですが、低位舌(舌が下がった状態)などがあると歯並びや嚥下に悪影響を及ぼします。
2. 正しい嚥下(飲み込み方)の習得
・乳児期の嚥下(乳児型嚥下)から、成人型の嚥下へ移行させる。
・舌で前歯を押す癖(舌突出癖)を改善し、歯並びへの悪影響を防ぐ。
3. 口呼吸の改善
・口呼吸を鼻呼吸へ移行させ、口腔乾燥や虫歯・歯周病リスクを低減する。
4. 発音の改善
・舌の使い方を改善し、「サ行」「タ行」「ラ行」などの発音を正しくする。
5. 顎の発達と歯並びの改善
・舌の適切な動きにより、顎の成長を促し、歯並びを整える。
・矯正治療の補助としても活用される。
MFTの適応となるケース
・指しゃぶりや舌の癖がある子ども
・口呼吸やいびきがある人
・歯並びが悪い(出っ歯、受け口、開咬など)
・矯正治療中・治療後の後戻り防止
・発音に問題がある(サ行・タ行・ラ行の発音が不明瞭)
・口元の筋肉の緩みがある(口がぽかんと開く)
MFTのトレーニング例
① 舌の正しい位置を覚えるトレーニング
・舌を「スポット」(上顎の前歯の後ろ)に正しく置く練習
② 唇の筋力トレーニング(口輪筋強化)
・ストローを使ったトレーニング(ストローをくわえて吸う)
・口を閉じた状態で唇の力を鍛える(風船を膨らませる、割り箸を唇だけで挟む)
③ 嚥下(飲み込み)の練習
・舌で前歯を押さずに、上顎につけたまま飲み込む練習
④ 鼻呼吸のトレーニング
・口テープを使って寝るときに口呼吸を防ぐ
・風船を膨らませることで口の周りの筋力を鍛える
MFTのメリット
・矯正治療の効果を高める
・歯並び・噛み合わせの悪化を防ぐ
・口呼吸から鼻呼吸へ改善し、健康促進
・正しい発音を習得し、滑舌が良くなる
MFTは、子どもだけでなく大人にも有効です。矯正治療を検討している方や、口周りの機能改善をしたい方には特におすすめです。
当院ではプレオルソというマウスピース型の矯正装置を用いて、子どもの口腔機能の整える治療をしています。是非ご相談ください。
セントティースデンタルクリニック
院長 髙階 繭次
地元岸和田の小学校、中学校を卒業
2013年 大阪大学歯学部卒業
2014年 大阪大学歯学部附属病院研修修了
2015年 医療法人小室会 小室歯科難波診療所 勤務
2021年 セントティースデンタルクリニック 開院現在に至る
〒596-0825 大阪府岸和田市土生町2丁目29番3号 STELLA BLDG 2F