TCHって聞いたことありますか?
- 2022年4月4日
- お知らせ
こんにちは。セントティースデンタルクリニック です。
今日は普段耳にしないTCHというものについてお話ししたいと思います。
TCHとは、Tooth Contacting Habit 歯列接触癖つまり、上下の歯を持続的に接触させる癖のことです。
1日のうち上下の歯が接触している時間は、約20分程度だと言われています。普段の安静状態では、上下の歯の間には1~2㎜のわずかな隙間が空いています。しかし、ほとんどの人は無意識に長時間歯を接触させ食いしばっています。
TCHの原因は、ストレスなどにより軽度な緊張が持続することで食いしばりが生じます。また、パソコンやスマホなどの使用時のうつむいた姿勢も自然と歯の接触が増えます。
TCHにより様々な問題が起こります。
歯に力がかかることで、咬耗や破折を引き起こしやすくなります。また、治療した人工物が壊れたり、知覚過敏なども引き起こします。
歯のトラブル以外にも、筋肉の緊張により肩こりや頭痛などの全身症状を引き起こします。
顎関節症とも大きく関わっており、顎関節症状を訴えられる患者さんのほとんどにTCHが認められます。
TCHへの対応法として、無意識に食いしばりがあることを自分自身で認識し、その都度食いしばりの癖をやめるよう意識することが大切です。
視界に入りやすい場所に「食いしばらない」などのメモを貼っておき、目にする度に意識できるようにしておくのも効果的です。
マウスピースを日中使用するのもオススメです。
皆様には、TCHというものを知って頂き、普段から意識してもらうことがお口の健康を守るために重要です。ストレスのない健康的な生活を送ることも必要です。歯を悪くするのは、むし歯や歯周病だけではないことを理解してもらい一緒に予防に努めて行きましょう。
気になる方は是非相談して下さい。
セントティースデンタルクリニック
院長 髙階 繭次
〒596-0825 大阪府岸和田市土生町2丁目29番3号 STELLA BLDG 2F